「いわゆる『自炊』という行為を始めて、かなりショックを受けている」
「なぜ?」
「結局、処分と残すの境界領域で浮いていた本が劇的な速度で処理できている。今まで、手が付けられなかった領域だ」
「なるほど」
「それはもう、一晩で本が一山消えていく。凄いペースだ。慣れると、それはもうハイペースになる。始めの頃まごついていたのが嘘のようだ」
「たとえば?」
「最近は、最初と最後のページ番号の差分をチェックすることで、抜けをチェックしても抜けが出ない」
「スキャンミスが減ったということ?」
「ミスのリカバリが的確になったということだ。切れていないページが紛れ込んでいるとすきゃんがいったんとまる。その後の手動対処が的確だと後での手直しが必要無い」
「なるほど。じゃあ、順風満帆だね」
「そうじゃない」
「えっ?」
「実はスキャン待ちの本の山がかえって大きくなっている」
「取り込んでいるのになぜ増える?」
「これも取り込んで実体を処分してしまおう、という本が次から次と増えているということだ」
「うへー」
「そんなのばっか。というか、処分できる踏ん切りが付いている本は既に処分して残ったのはそんな本ばかりってことだろう」
いわゆる「自炊」の憂鬱
「いわゆる『自炊』という行為を始めて、かなりショックを受けている」
「なぜ?」
「結局、処分と残すの境界領域で浮いていた本が劇的な速度で処理できている。今まで、手が付けられなかった領域だ」
「なるほど」
「それはもう、一晩で本が一山消えていく。凄いペースだ。慣れると、それはもうハイペースになる。始めの頃まごついていたのが嘘のようだ」
「たとえば?」
「最近は、最初と最後のページ番号の差分をチェックすることで、抜けをチェックしても抜けが出ない」
「スキャンミスが減ったということ?」
「ミスのリカバリが的確になったということだ。切れていないページが紛れ込んでいるとすきゃんがいったんとまる。その後の手動対処が的確だと後での手直しが必要無い」
「なるほど。じゃあ、順風満帆だね」
「そうじゃない」
「えっ?」
「実はスキャン待ちの本の山がかえって大きくなっている」
「取り込んでいるのになぜ増える?」
「これも取り込んで実体を処分してしまおう、という本が次から次と増えているということだ」
「うへー」
「そんなのばっか。というか、処分できる踏ん切りが付いている本は既に処分して残ったのはそんな本ばかりってことだろう」